「What day were you born?」(あなたは何曜日に生まれたの? )
この質問はタイで生活していると、よく受ける質問の一つです。
日本人からすると、自分が何曜日に生まれたのかなんて意識したこともないのではないでしょうか?
しかし、タイの人々にとって自分が何曜日に生まれたのかは非常に重要な意味を持っています。
生まれた曜日ごとに仏様がいる国
タイは仏教徒が多い国です。(国教ではないですが。)
しかし、日本の仏教と様子は異なり、上座部仏教を信仰しています。
日本の場合は大乗仏教ですが、
タイの上座部仏教は厳しい修行やお布施をした人だけが救われる仏教という特徴があります。
さらに上座部仏教は、生まれた曜日ごとに仏様がいる仏教です。
よって、寺院でのお参りのときは自分の曜日の仏様にお供え物をします。
ここにタイ人が自分が生まれた曜日を必ず知っている理由があります。
曜日には、それぞれカラーがあります。(私は、木曜日生まれなのでオレンジです。)
外務省が日タイ修好120周年で各曜日の色と仏様についてまとめていますので、以下を参照してください。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/thailand/jpth120/knowledge/color.html
タイの人々は、その色をラッキーカラーとして、身に付けるもの(アクセサリー等)にしたり、
占いで用いたりします。
このようにタイ人にとって、生まれた曜日は日常生活に影響を及ぼす事柄なのです。
プミポン国王にみるタイの国民性
この上座部仏教の風習が顕著に表れる場面がありました。
2016年に逝去したラーマ9世ことプミポン・アドゥンヤデート国王の誕生日です。
プミポン国王は、在位70年を数えたタイ国民に絶大なる人気を誇った国王でした。
通称、「国民の父」とも呼ばれていました。
そのプミポン国王の誕生日は、黄色一色に染まります。
理由は、プミポン国王の誕生日が月曜日で、月曜日のカラーが黄色だからです。
Googleの画像検索からの引用が以下ですが、このように街全体が黄色一色です。
凄まじいです。
プミポン国王の人気も凄いですが、この様子でタイの国民にとって何曜日に生まれたかがどれほど重要なことかは理解してもらえると思います。
なお余談ですが、タイ人はプミポン国王を必ずと言ってよいほど、「プミポン・アドゥンヤデート国王」とフルネームで言います。
国王に対する敬意からです。
私も在タイしていた期間は、この辺の光景が新鮮で、非常に興味深かったです。
タイ旅行お役立ち情報まとめ
タイのバンコクに暫く住んでいた経験があり、
そのときに得た雑学や失敗談、経験をまとめています。
タイ旅行時の参考になると思います。
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