アンコールワット。
日本でも有数の人気を誇る”一度は行きたい観光スポット”に入る場所です。
私はアンコールワットへは計3回訪れていますが、バンコクで働いているときの同僚に「明日からカンボジアのアンコールワットに行ってくるよ」と伝えると、
「へえ、そうなんだ」と軽くあしらわれました。
当時は「アンコールワット=誰もが一度は行きたい憧れの場所」という考えだったので、なんでそんな薄い反応なんだと違和感を持ちました。
歴史を知ることの重要性
この違和感は、タイとカンボジアの歴史を知ることで理解が深まります。
タイとアンコールワットがあるカンボジアは国境が接しています。
島国の日本に住んでいるとわかりづらいのですが、大陸にある国々は歴史上、隣国と戦争や侵略を繰り返し経験しています。
そして、日本でも戦争の問題は消えずに尾を引くものですが、他国でも同様です。
その火種は、主に国境にあります。
どこの国もそうですが、陸続きの国境はだいたい紛争地帯です。
タイの場合も、南はマレーシアとの国境地帯で揉めていますし、東のカンボジアの国境地帯でも未だに揉めています。
カンボジアの世界遺産であるプレアヴィヒア寺院の帰属で、両国が揉めたことも有名な話です。
タイに近いカンボジアの北西部は、以前はタイの領土だったことがあり、タイ人にとっては現在はカンボジアになっていることに不満を持っている人が少なくありません。
よくよく話を聞くと、私の同僚は「カンボジアには行かない」「興味がない」「タイの方が(カンボジアより)歴史的な遺跡もあり、ビーチもある」と行った具合でした。
一方で、アンコールワットを訪れる観光客数を国別で見ると、タイは上位です。
その場では大きな問題にはなりませんでしたが、その国の歴史を勉強することにより不用意な発言を慎むことは、ビジネス面で重要なことだなと学びになりました。
肝心のアンコールワット観光は最高でした!



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