海外旅行へ行って、トラブルに巻き込まれたときに助けを求める場所といえば、日本大使館です。
日本と国交のある国には、必ず日本大使館が設置されています。
では、「海外旅行で困ったら、大使館へ」とよく言われますが、大使館とはどんなところでしょうか?
さらに近い言葉で(総)領事館というところがあります。
大使館との違いは何でしょうか?
今回は、この大使館と領事館についてまとめてみたいと思います。
大使館は各国に一ヶ所

まず大使とは略語で、正式には「全権特命大使」のことを指します。
つまり、大使館とは、この全権特命大使が駐在する役所のことです。
各国に全権特命大使は、一名しかいませんので、設置される大使館も一ヶ所です。
主には、その国の首都(日本で言えば東京)に置かれています。
業務としては、現地での外交活動、広報活動、領事活動を行っています。
海外旅行などで「困ったことがあれば、大使館へ」と言われますが、その国の首都を旅行中であれば大使館でOKという条件付きの文脈です。
では、地方都市に滞在して困ったことがあるとどこへ行けばよいのでしょうか?
地方都市は領事館を頼りに
答えは、領事館です。
大使とは違う職務階級で、領事という階級があります。
その領事が駐在する役所を、領事館と言います。
しかし国によって名称は様々です。領事や総領事、副領事などという階級が使われることが多いです。
領事館が設置される場所は、その国の主要都市(日本で言えば大阪)です。
また、大使は一名ですが、領事に定員はないので複数名派遣することが可能です。その場合は、領事館も複数設置することになります。(日本で言えば大阪、名古屋のようなイメージ)
業務は、現地での広報活動、領事活動です。
領事活動を行っているので、もし滞在している都市に領事館がある場合は、大使館ではなく領事館に助けを求めることが現実的です。

海外旅行ではどんなトラブルに巻きまれるかはわかりません。
渡航前に地図で日本大使館や領事館を予習しておくようにしましょう。
以上が、「「海外旅行で困ったら大使館へ」は間違い? -大使館と領事館の違いを知ろう-」です。
参考にしてみてください。
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