毎年2月20日の旅券の日に合わせて、外務省から『旅券統計』が発表されています。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/tokei/passport/index.html
旅券、つまりパスポートの発行に関する情報がまとめられていますが、ご存知のとおり新型コロナウイルスの影響で新規発行が大きく減少しています。
今回は、この旅券統計を参照して、気づいた点をまとめていこうと思います。
結論は、旅券の発行が減ったからといって何の影響があるかと言われると大きな影響はありません。
(私は旅行業界の関係者でもありませんし、海外は行きたい人が行けばいいというスタンスなので)
ただし、失効してそのままの状態だと、いざ海外へ行こうと思うとパスポートの新規取得というハードルが一つできるので腰が重たい状況になると考えられます。
ウイルスの影響もあって、海外旅行のニーズが回復するのにはまだまだ長い時間がかかりそうです。
新規発行数は前年比70.3%減
まずは、旅券の新規発行数は以下のようになっています。
新規旅券発行数…1,338,904(前年比70.3減)
前年(2019年)が4百万部程度の新規発行だったのに対して、大きく減少しています。
月別に見た場合、2020年1月は例年並ですが、新型コロナウイルスの世界的流行となった3月以降は低空飛行です。
出国者数
次に出国者数です。
こちらもご察しのとおり、大幅減です。
出国者数…3,174,219人(前年比84.2%減)
2019年が統計開始以来最高の20,080,669人でしたが、そこからジェットコースターのような減少です。
まずは国内旅行から回復して、その後海外旅行へとシフトしていくと考えられるため、状況の回復はもっと先になると考えられます。
パスポートの所有数
最後に参考情報として、パスポートの保有数について触れておきます。
2020年12月末の有効旅券数は、27,713,950です。
これは、日本人の約4人に1人が旅券を所有することを意味します。
旅券を持っている方が、少数派です。
これを少ないとみるか多いとみるかは人それぞれだと思いますが、海外に行くという経験は旅券を保有していないとできません。
貴重とは言えませんが、私は実際に海外へ渡航して五感で得た情報や経験は、結果的に他者との差別化につながったりすると思うので、
そういう観点からも海外旅行に行くという機会を大事にしたいと考えています。
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