日本に住んでいると、馴染みがないですが、
広い国土を持つ国では、国内に時差が存在します。
今回は、アジア編です。
アジアには、国内に時差を持つ国は、3ヶ国です。
一般的な時差の求め方
世界の標準時間は、イギリスのグリニッジ天文台に置かれています。
世界各地の時間は、このロンドンを基に決められており、その求め方は経度を使います。
経度15°=1時間と覚えておきましょう。
よって、東西に長い国土を持つ国は、国内に時差があることが多いです。
表記は、ロンドンをUTC+1とし、日本はロンドンと8時間の時差があるのでUTC+9と示されます。
(グリニッジ天文台(UTC+0)はロンドンの郊外ですが、ロンドンはUTC+1という定義です。)
インドネシア🇮🇩
多くの島を持つ島嶼国家です。
インドネシア🇮🇩には、国内時差が3つあります。
西部時間(主にジャワ島(ジャカルタ)、スマトラ島):UTC+7(日本からの時差は、-2時間)
中部時間(主にバリ島):UTC+8(日本からの時差は、-1時間)
東部時間(主にニューギニア島):UTC+9(日本からの時差は、0)
ジャワ島の東部に位置するスラバヤからバリ島までフライト(1時間)すると、
時差1時間の関係で同時刻に離陸、着陸という珍現象が起きます。
モンゴル🇲🇳
モンゴル🇲🇳は、中国の北に位置する内陸国です。
国内に時差が2つあります。
主要部時間(ウランバートル):UTC+8(日本からの時差は、-1時間)
西部時間:UTC+7(日本からの時差は、-2時間)
西部のみ時差が1時間あります。
首都のウランバートルをはじめ、ほぼ全域がUTC+8のエリアです。
カザフスタン🇰🇿
中国とモンゴルから西に目を移すと、カザフスタン🇰🇿があります。
こちらも東西に長い国土です。
カザフスタンは国内に、2つ持っています。
主要部時間(ヌルスルタン、アルマトゥイ):UTC+6(日本からの時差は、-3時間)
西部時間:UTC+5(日本からの時差は、-4時間)
カザフスタンの首都はヌルスルタン(旧アスタナ)、
商都はアルマトゥイで、これらはUTC+6の時間帯です。
番外編:中華人民共和国(中国)🇨🇳
アジアで東西に長い国となると、真っ先に思い浮かぶのは中国🇨🇳です。
しかし、国土の広い中国には標準時(UTC+8)しか設定されていません。
実を言うと、新疆ウイグル自治区には「新彊時間」が存在します。
これは、UTC+6でカザフスタンと同じ時間帯です。
新疆ウイグル自治区では、中国に関することは中国時間で設定され、
ウイグルに関することは新彊時間で設定されるという複雑な状態です。
私は、2019年に大連から敦煌まで周遊旅行をしたことがあります。
大連-敦煌間は、経度が約30°違います。
教科書的には、2時間の時差が生じることになります。
しかし、時差調整をする必要がなかったため、非常に管理が楽だな感じました。
中国共産党の方々も、それを理解しているのでしょう。
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