日本でも新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいますが、
2021年8月1日から海外在留邦人向けにも一時帰国でのワクチン接種が始まっています。
概要は、以下の外務省・海外安全ホームページを参照してください。
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/vaccine.html
今回、私が体験したわけではありません。
海外在住の知人がおり、一時帰国の中で海外在住邦人向けのワクチン接種プログラムを利用しました。
そのサポートで各所に問い合わせをしたので、その体験から書きたいと思います。
なお、この知人は一時帰国の際は、地方(九州)に居住しています。
ワクチン接種費用
ワクチンの接種費用は個人負担はありません。
しかし、渡航費、滞在費は自己負担です。
また、羽田空港と成田空港のみの実施なので、地方在住者は国内移動費が発生します。
特に、2回目は緊急事態宣言下であっても、自費で羽田及び成田空港へ往復する必要があります。
ワクチン接種予約
ワクチン接種にあたっては予約が必要です。
オンラインで予約可能です。
必ず2回目まで予約しましょう。
日本在住者のように2回目は自動的に3、4週間目を指定する仕様になっていませんでした。
1回目接種について
前述したとおり、このプログラムは、
・羽田空港国際線ターミナル
・成田空港国際線ターミナル
でのみ実施されています。
よって、このプログラムの1回目接種は、隔離期間を考慮した帰国日付近になるでしょう。
特に問題なくスムーズに接種できたとのことでした。
2回目接種について:地方で接種できるか試みる
問題は、2回目です。
まず、原則は、2回とも空港で受けることになります。
一時帰国中も首都圏にいる人は、問題ないと思います。
しかし、地方在住者は電車や飛行機を使って再度、羽田空港や成田空港にアクセスする必要があります。
しかも自費で。
それがどうしても納得いかなかったので、一時帰国で居住している自治体で2回目を接種できないか試みました。
結論は、2回目を地元の自治体で接種することは可能です。
実際に、2回目接種を地元の自治体で受ける一歩手前までいきました。(接種券発行までしていただきました。)
しかし、そこで断念しました。
なぜなら、海外の再渡航に必要なワクチン接種証明書の取得が面倒だからです。(2回とも空港で接種する場合は、即日交付です。)
どう面倒かと言うと、ワクチン接種証明書に関して
・1回目接種の証明書は外務省が発行
・2回目接種の証明書は自治体が発行
となり、発行までの期間がわからない(というか不透明)ことに加え、これまでのやりとりで話が通じずにかなり苦労したからです。
この発行申請は理論上はできるんですが、本当に実現するまで吸った揉んだして途方もない時間を奪われる予感しかしなかったです。
お金で解決して、2回目接種も空港に出向くほうがマシと判断しました。
在外邦人に対するワクチン接種のセンターピン
かなりストレスが溜まりましたが、スムーズにいって一時帰国の時間にゆとりがあるのであれば、2回目接種を地元の地方自治体で受けるのはありだと思います。
しかし、そもそも論でいうと、在外邦人のワクチンについては大使館が各国で接種できるように整備すべきだったと思います。
(今は、できる場所が増えていますが。)
在外邦人にどのような属性の人がいるか把握していませんが、多くがビジネスで赴任しているのではないでしょうか?
であるからには、複数回で接種完了まで長期間であることを考えると、わざわざ日本に帰国して接種するのは非効率でしょう。
在外邦人向けのワクチン接種に関しては、それがセンターピンだったと今回の体験を通じて考えました。
加えて、7月12日からは東京都、8月に入ってからは大都市圏が緊急事態宣言に入りました。
その緊急事態宣言に際し、県外移動や人流を抑制すると政治家・専門家の方がおっしゃっていました。
外務省に海外在留邦人の入国が羽田・成田空港が大部分というデータがあるのだと思いますが、
そんな状況であるからこそ、2回目も羽田・成田空港まで来させる必要性あったのか疑問です。
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