先日、外務省から公表された「旅券手数料収入と発給コストの比較について」を読みました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000267088.pdf
2018年度までの3年間は歳出超過(いわゆる赤字)ということが書かれていました。
この資料から国の旅券発給事業の収支は理解できたのですが、私にはある疑問が生じました。
それは、「日本のパスポート取得費用は世界的に見て高いのか?」ということです。
今回は、主要国をピックアップしてパスポートの取得費用を調べてみました。
日本の取得費用は、相対的に高いことが判明
私が勝手に主要国として調べた国は、日本、韓国、タイ、マレーシア、シンガポール、インド、トルコ、スイス、イギリス、アメリカ合衆国、カナダ、ブラジル、オーストラリア、ニュージーランドです。
国により、年数、ページ数、取得方法(Web又は書類)により取得費用が異なります。
取得費用の算出は、
・各国在日大使館ウェブサイトから収集
・18歳以上の大人で取得費用が最も高いパスポートを取得する場合(日本の場合、10年有効のもの)
・外貨はそれぞれの為替レートで計算
しています。
これらの国を降順に並べたものが下記です。
際立つのは、オーストラリアの取得費用の高さです。
なんと32,400円です。
日本の約2倍の取得費用が必要になります。
自分がオーストラリア人だったら、パスポートを取得しないかもしれません。汗
これは、調べた他国と比べても突出した結果になりました。
一方、アジアは相対的に安くパスポートを発行できる国が多いようです。
経済発展中の国が多いということもあり、現地の所得に合わせた取得費用になっていると考えられます。
そう考えると、インドの10,700円は高い印象を受けます。
日本の取得費用に目を向けると、いわゆる世間一般にいう先進国と同水準です。
日本の場合、
・10年有効で、他国は5年有効のものが多い
・1年あたり1,600円のコスト
です。
結論的に、「日本のパスポート取得費用は高くない」と言えそうです。
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