新型コロナウイルスの影響で、当面は旅行が限定的になっています。
昔話に浸るつもりもないのですが、過去の海外旅行などを振り返ってみて、これは個人的に良かったなと思う経験があったので、ここにまとめてみようと思います。
2013~2014年のバンコク生活
ここでも、度々触れていますが、2013年~2014年の間にタイ・バンコクで生活していました。
バンコクといえば、地下鉄(MRT)やモノレール(BTS)、バスと公共交通機関がひととおり揃っているのですが、物価も安いこともあって、気軽にタクシーに乗ります。
しかし当時は、
・UberやGrabという配車アプリはない
・スマホの翻訳機能は、精度に欠ける
ような状況で、タクシーの乗る場合、流しのタクシー拾って、行き先を指示するという旧来の行動を取るしかありませんでした。
四苦八苦の連続
そんな中で、バンコクで生活を始めた当初、英語は片言(今もそうですが)で、海外生活も初めてとあって、完全に街に溶け込めていない旅行者のような状態でした。
バンコクのタクシーは行き先を告げて、ドライバーにOKをもらってから車内に乗り込むのですが、まず行き先を伝えても通じません。
そうです。
ほとんどのドライバーは英語が通じないんです。(ナメて通じないフリをしたりします)
運良く乗れたとしても、今度はタクシーのメーターを押してくれません。(バンコクのタクシーは、メーターを押してくれない悪質なドライバーがそこそこいます)
“Please press meter.”と言っても、英語が通じない(通じないフリ)をするので、到着してから想定外の値段を言われないかドキドキします。
加えて、私が外国人で道を知らないことをいいことに遠回りで行かれることもよくありました。
料金は当時、何事もなく払っていましたが、今考えれば相場より明らかに高かったです。(日本円で数百円ですが)
試行錯誤で対抗
こんなことを繰り返していると、だんだん自分の中でも相場感が形成されてきます。
あそこからここまででこれは高いよな、っと。
つまり、ボラれていることに明確に気付きます。
そこから積極的にタイ語を勉強しようと思うようになりました。
本当に必要に迫られると人間は変わりますね。
独学はもちろん、
・言いたいフレーズを英語で会社のタイ人スタッフに伝えて、タイ語のフレーズを教えてもらう
・こんなときどうするの?ということもタイ語のフレーズを教えてもらう
・以前言いたかったけど、言えなかったフレーズも教えてもらう
・駐在員と同行している際に使っているタイ語のフレーズを学ぶ
みたいなことを、やっていました。
すると、前述していたタクシーでの面倒なことが、一気に解消されたのです。
ある程度タイ語が話せるようになったから当然だろと思う人もいるかもしれませんが、私はそうは考えていません。
多分、自分の雰囲気が変わっていったと思います。
時の経過により、バンコクの生活に慣れてきて、だいぶ仕草とか余裕が出ていました。
加えてタイ語も稚拙ながら、最低限言いたいことは伝えられるレベルで、
メーターを押さない場合は、しっかり伝えて押してもらっていましたし、値段交渉が必要な場合(交通渋滞時やトゥクトゥク)は、相場よりふっかけられているなと感じたら、容赦なく次のドライバーにあたっていました。
多分、人間ってそういう感じの人に舐めてかかれない生き物なんだと思います。
これによって、現地での生活がかなりスムーズにまわっていきました。
今だと、テクノロジーが進化して、こういうアナログなことが減ってきていますよね。
個人的には異文化に乗り込んで、このような経験ができたことは自分の人生にとって貴重だったなと思います。
特に、対人コミュニケーションに関して、非常に重要な示唆を得られた経験でした。
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