かつての熊野詣で最も多くの旅人が歩いたとされるのが、
熊野古道の中辺路(なかへち)です。
熊野三山信仰の総本山である熊野本宮大社へは、
「蟻の熊野詣」と言われるほど旅人の行列ができていました。
熊野本宮大社の神域は、中辺路の発心門王子から始まっているとされており、
現代の旅行者が熊野古道を歩く際は、
この発心門王子から歩くことが初心者ルートとして推奨されています。
今回は、発心門王子から熊野本宮大社まで熊野古道中辺路を歩きました。
その様子を紹介します。
目次
発心門王子から熊野本宮大社までのルート
実際に歩いたルートをGarminで記録として残しています。
(ルートは、12月に歩いてます。)
![](https://howtojourney.com/wp-content/uploads/2022/12/1c5c99221332b84d8e7d0c0f09a23a9a.png)
道は、舗装区間と未舗装区間が混ざっており、
未舗装区間は、杉の根や石がゴロゴロと転がっているので、慎重に歩きましょう。
![](https://howtojourney.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_7769-1024x768.jpg)
発心門王子から熊野本宮大社までは、全長で約7kmです。
発心門王子(標高706m)から熊野本宮大社(標高495m)へは、
下り基調ですが、上り区間も時々出てきます。
![](https://howtojourney.com/wp-content/uploads/2022/12/6f8e3044901bfbb3192c0fd9e86f7f07-1024x389.png)
下りで飛ばしすぎると、その上り区間がとてもしんどく感じると思います。
私は、この区間を1時間40分で歩いています。
観光パンフレットでは、この区間の所要時間を約3時間と書かれているものが多いですが、
多くの人がそこまで時間がかからないと思います。
発心門王子から熊野本宮大社までを歩いてみました
まず、路線バスで熊野本宮大社前から発心門王子まで向かいました。
発心門王子バス停から、
林道を少し歩くと、発心門王子があります。
ここを参拝してスタートです。
![](https://howtojourney.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_7620-1024x768.jpg)
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しばらくは舗装道路を歩きます。
道中は「熊野古道」「熊野本宮大社」と書かれている道を選択します。
![](https://howtojourney.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_7631-1024x768.jpg)
歩いていると微妙な分岐もあるので、
道路脇に標記を確認しましょう。
個人的には、「熊野古道」の標記が一番わかりやすかったです。
![](https://howtojourney.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_7637-1024x768.jpg)
水呑王子跡を過ぎると、いよいよ未舗装区間に入っていきます。
一気に熊野古道感が出てきて、気持ちが高揚していきます。
![](https://howtojourney.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_7646-1024x768.jpg)
![](https://howtojourney.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_7653-1024x768.jpg)
しかし、基本は淡々と歩くのみです。
高い杉の木に囲まれて、太陽光が十分に地面に届かないためか、
シダや苔が群生しています。
![](https://howtojourney.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_7694-1024x768.jpg)
トイレや自販機が道中あるので、
色んな意味で「もしも」のことがあっても、なんとか乗り切れるでしょう。
トイレについては、親切に次のトイレまでの距離が示されていました。
![](https://howtojourney.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_7710-1024x768.jpg)
![](https://howtojourney.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_7708-1024x768.jpg)
未舗装区間をしばらく歩くと、
開始当初の高揚感もなくなります。
途中、舗装区間があって歩きやすかったり、
下りのあとの上りに歯を食いしばりながら歩く場面がありました。
![](https://howtojourney.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_7818-1024x768.jpg)
終盤は、大斎原が見下ろせる「ちょっとよりみち展望台」に寄って、
熊野本宮大社の裏鳥居に到着します。
![](https://howtojourney.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_7841-1024x768.jpg)
![](https://howtojourney.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_7851-1024x768.jpg)
ここから入っていくと、
熊野本宮大社の拝殿、神殿です。
![](https://howtojourney.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_7870-1024x768.jpg)
![](https://howtojourney.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_7588-1024x768.jpg)
熊野本宮大社周辺のコインロッカー情報
発心門王子から中辺路を歩く場合、
できるだけ最低限の荷物で歩くことをおすすめします。
(食料や飲み物は必須です。)
旅行中のその他の荷物を預けておきたい場合は、
熊野本宮大社の鳥居の近くにあるコインロッカーを利用するとよいでしょう。
バスで熊野三山は一日で回れるか?
熊野を訪れる場合、
熊野三山に参拝したい人は多いと思います。
しかし、熊野は地理的に遠く、日常の忙しい中の旅行だと時間の確保がネックです。
熊野三山は路線バスでも1日で回ることができます。
ただし、それは計算上の話で、
1泊が推奨される旅程だと心得ておくとよいでしょう。
立地の観点で拠点にするなら、新宮がおすすめです。
2月~5月は高野山や熊野観光をおすすめしない理由
熊野エリアは、
山間地ですが、年間通して訪れることができます。
しかし、2月~5月はおすすめしません。
理由は、スギ及びヒノキ花粉の飛散時期だからです。
熊野を含む紀伊山地の山林は大部分が、スギとヒノキです。
花粉症持ちの人は、旅程を組む際に注意しましょう。
熊野だけでなく、高野山も同様です。
熊野旅行のお役立ち情報まとめ
和歌山県の熊野を訪れたときの情報をまとめています。
実際に訪れたときに得た雑学や失敗談、経験が基になっています。
熊野を旅行される人の参考になると思います。
以上が、「【初心者も歩ける熊野古道】発心門王子から熊野本宮大社までの中辺路ルート」です。
参考にしてみてください。
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