日本では、一般的に新しい車を買い替えるタイミングが3年または5年とされています。
これは、日本の車検制度が関係しており、
車検のサイクルがちょうど3年や5年にあたることから、
車検を受ける前に車を買い替えることが多いためです。
私も、海外生活を経験する前は、「そういうもの」だと思っていました。
だけど、世界を自分の目で見てみると、
全然違うことに気づきました。
目次
日本の自動車買い替えサイクルの常識
一般的に、日本での自動車買い替えサイクルは、
以下を目安に決められていることが多いです。
・購入から、3年や5年
・走行距離が5万キロや10万キロ
この目安を作っているのが、日本の車検制度です。
車検制度は、
車両の安全性や排ガスなどを定期的にチェックすることで、
車両の安全性と環境保護を確保することを目的としています。
初めて車を登録した場合、
新車に対しては3年間、中古車に対しては2年間の登録後1回目の車検が必要です。
その後、新車・中古車ともに2年ごとに車検を受ける必要があります。
また、車検時に車両の年式や走行距離などを基準として検査項目が設けられているため、
車の状態が悪くなると車検に合格できなくなります。
したがって、日本の自動車買い替え時期が3年や5年、
走行距離では5万キロや10万キロが常識とされています。
私が、日本の自動車買い替えサイクルは非常識だと思った理由
私は、先に紹介した日本における自動車の買い替え時期の常識は、
世界的に非常識だと考えています。
海外で元気に走るボロボロの日本中古車
私は、これまで30カ国以上を訪れていますが、
新興国で元気に走る日本からの中古車を幾度となく見てきました。
現地で乗せてもらった車が、日本からの中古車だったことは何回もあり、
型式からして、どう考えても10年以上前に製造されたであろう中古車ばかりです。
また、塗装なども日本で走っていた当時のままの車も数多く見かけました。
そんな状態でも、
「日本の車は、タフで最高だ。」
とドライバーに教えてもらいました。
現地は日本より路面の状況が悪く、気温もアジアの新興国では30℃以上の日が続く厳しい環境です。
このときに、日本では車検制度を理由に、
無駄に買い替えさせられているんじゃないか?という疑念を持ちました。
走行距離が長いことが価値を証明する場合がある
もう一つは、
日本だと走行距離が長い車は敬遠される傾向にありますが、
海外ではそれが、「よく走る・丈夫である」ことの「実績・裏付け」になっていることです。
「この車は、10万キロ以上走っているけど、
それだけ走って故障もないということは、エンジンが素晴らしいということだ。」
と言われたことがあります。
そういう考え方もあるんだな、と思いましたし、
10万キロ程度の走行距離で、
安易に買い替えを判断するのもどうなのかなと思いました。
実際に、自動車の走行距離に関して、限界値を発表しているメーカーはありません。
走行距離をできるだけ長く延ばすためにも、
日本の車検制度をうまく利用して、
車の状態をメンテナンスしておくことが大事だと思います。
アメリカ7年、ヨーロッパ10年以上
先進国では新興国に比べて、
自動車の買い替えサイクルは長い傾向にあります。
アメリカでは7年、ヨーロッパでは10年以上と言われています。
車を長く使い続けようとする文化が根づいています。
特に、国土が日本の約26倍で、
とんでもない走行距離になるアメリカでさえ、7年です。
(アメリカでの買い替え時は、20万~40万km)
日本の3年や5年という買い替えサイクルが、
いかに非合理かわかってもらえるのではないでしょうか?
海外生活で感じた「現場に身をおくこと」の重要性
今回の自動車の買い替えサイクルに限らず、
「現場に身をおくこと」で自分の常識が覆される経験は、
海外生活や海外旅行でいつも学びになります。
よって、海外に行くことは私にとって「自己投資」の一つだと考えています。
ただし、何事も経験と言うつもりもないですし、
取らなくてよいリスクや下手にリスクを高める行動は慎むべきだと思います。
現地でトラブルを招きやすいNG行動をまとめているので、
合わせて確認しておくことをおすすめします。
以上が、「海外生活を経験して、日本の自動車買い替えサイクルは非常識だと思った理由」です。
参考にしてみてください。
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